~入学式、卒業式、お茶会などのセミフォーマルな場面で着用される訪問着・付け下げ・色無地~
こんにちは!こだわりきもの専門店キステの吉田です。
またまた、先日の正装・礼装用着物のお話に引き続き、着物の種類についてお話をさせていただきます。
今回はお茶会、入学式、卒業式、七五三やパーティなどの場でよく着られる「訪問着」「付下げ」「色無地」にスポットを当ててお話をします。
それぞれの柄付けに関する特徴も書いてありますので、是非見てみてくださいね!
訪問着とは
未婚・既婚の区別はなく、留袖、色留袖、振袖に代わる略礼装
結婚式、パーティ、年賀、お見合い、結納、茶会、目上の方を訪問するときなど、幅広く着られます。
モダン柄から伝統的な古典柄まで、幅広いデザインが人気です。
素材は、縮緬から夏の絽、紬地の訪問着もあります。
先日お話をした、「色留袖」の次に格の高いフォーマルなお着物です。
未婚、既婚を問わずご着用可能で、ご結婚式やパーティ、お茶会などに向いています。
柄付けについて
画像のように、主に胸、肩、袖、裾に模様がつながるように染められています。(絵羽模様)
粋なモダン柄が魅力。
ポップな雪輪が可愛らしい。
付け下げとは
訪問着よりも、すこし軽めで、小紋より格の高いお着物
こちらも、未婚・既婚問わずご着用可能で、着用シーンも訪問着と変わりませんが格式あるお席には、格の高い訪問着をおすすめします。
柄付けについて
基本的に、前後の見頃、見頃から袖などの縫目では、模様は繋がっていません。
華美な訪問着が禁止された、戦時下に考案された模様付の方法であり、絵羽の状態で柄付けする訪問着とは異なり、反物の状態で柄付けを行うためです。
訪問着に比べ、シンプルなデザインが特徴です。
素材は、縮緬や綸子、紬地のものもあります。
最近では、訪問着のように、上前の衽と上前身頃の模様が縫い目でつながるように改良された「付け下げ訪問着」と呼ばれるものもあります。
色無地とは
シンプルな一色染め、あるいは同色の裾ぼかしのある着物です。
ご着用シーンは、入学式・卒業式や、七五三、通夜や法事など幅広くとても便利です。
明るめのお色は慶事に、暗めのお色は弔事に使われることが多く紋の有無や、合わせる帯によって格が変わります。
素材は、縮緬や綸子など。
地紋がある生地の場合は、慶弔両用には、流水や有職文様、慶事用には吉祥文様を選びます。
まとめ
着物の種類や格によっても、柄付けの違いがありますね!
紋を入れるか入れないか、色合いによって入学式だったり卒業式に合わせたりとTPOによっても着る着物が違ってきます。
キステでは着物のご相談やコーディネート相談も行っております!お気軽にご相談くださいね♪
今回は、「訪問着」「付下げ」「色無地」のお話をしましたが、次回は「小紋」など、カジュアルなお着物をご紹介します。
お楽しみに!