~夏にピッタリの夏帯をご紹介~
夏のときにしか使えない「夏帯」ですが、普通の帯とは一味違う魅力があるんです。 ということで今回は「夏帯」についてご紹介します☆
夏帯とそうではない帯、何が違うの?
「帯の織り方」や「素材」が通常の帯と違います!
さて、夏帯夏帯・・・とやたらこの単語を使っておりますが、いったい何が違うのか・・・? ざっくりいうと、「帯の織り方」や「素材」が違うんですね。 それでは普通の帯と夏帯の織りで何が違うのか比較してみましょう。 比較画像はどちらも「正絹」の帯画像です↓
画像だとちょっとわかりにくいですが、夏帯は「織り目が粗くて透け感」があります。 見た目的にも涼やか~~な織りで、着ていても、見ていても涼しくなります。
夏帯ってどれくらい種類があるの?
絽、紗、羅、麻、博多帯など、たくさんあります!
先ほどから一言で「夏帯」といってはおりますが 実は織りや素材で色々な種類があります。 夏帯の代表的なものをここで簡単にご紹介しますね!
絽
緯糸(よこいと)数本おきに隙間を作りながら織り上げるため、縞模様ができます。 縞の幅によっても名称が別れ、三本絽、五本絽などがあります。 経糸で隙間をを作る場合もあり、経絽(たてろ)と呼びます。
紗
織り方は絽と同じですが、紗はよりざっくりと織られ、絽以上に透け感があります。 絽は縞模様に見えるのに対し、紗は格子状の織り柄が特徴です。 (ぱっと見て、格子状の織りでちょっと隙間があるものは「紗」です)
羅
織りの中でもっとも透け感がある織り方で、格子状ではない幾何学柄の隙間になっています。 上記二つとは織り方から実は異なり、さまざまな柄を織りで表現します。 (ぱっと見て、すご~くざっくりしてて幾何学な織柄だったら「羅」です)
麻
通気性、吸水性などなど、夏の服や浴衣にもよく使われる麻素材の帯です 素材の性質上、パリッとした硬い生地なので、綺麗なお太鼓が出来ます。 しわの出来やすさはなんとも問題ではありますが、麻特有の絵付けはとても綺麗ですよ☆
博多帯
博多帯に関しては、なんとオールシーズン使うことが出来ます! 紗献上といった夏用の博多帯もあるのでややこしいっちゃややこしいですけどね。 基本的にはオールシーズン使えますので、博多帯は一本持っているととても重宝します。 ただ、色柄によっては暑苦しいものになってしまうので、注意が必要です。
夏帯っていつからいつまで締めれるの?
実際、もっとも多くの人の疑問はコレではないでしょうか。 文字だけではわかりにくい!と勝手に思ったので、代表的な帯の使用期間図を作ってみました!
帯によっても少しずつつかえる時期が違うので、ややこしいですよね。 なんとなく「透け感」や「素材」で判断されているかな、と感じます。 ちなみに早いもので5月の下旬、つまりは着物の単衣解禁時期からです。 最近どんどん暑くなるのが早くなっているので、単衣の時期もだんだんと早まっているように思いますので、 「単衣」の着物からということが最低限守ったほうがいい夏帯のルールかなと思います。
まとめ
着物は「季節の先取り」コーディネートが基本なので、暑さが本格的になる前から締めると「粋」な着こなしを楽しめるので、単衣の時期から積極的に締めて、夏本番には、締める時期が限られている、麻帯や羅の帯を締めるとよりおしゃれを楽しめそうですね。 博多帯だけは例外!ほんとにいつでも締めれますし、浴衣にも使えちゃいますから。 正直、迷ったら博多帯締めちゃいたいですね! 今年の夏はこだわりのコーディネートで着物ライフを楽しんでくださいね♪