~袷着物からチラリとのぞく「八掛」のコーディネートをご紹介!~
こんにちは!こだわりきもの専門店キステです! さて、前回は袷(あわせ)と単衣(ひとえ)の違いについて書かせていただきましたが、 今回はその「袷の着物ならではの楽しみ方」をお伝えいたします! 袷きものの楽しみ方、まず思い浮かぶのは豊富な表地の柄! 素材も正絹(シルク)からポリエステルまで、たくさんの種類がありますのでお好みのものを見つけてくださいね。 キステでは、自宅で洗えるポリエステル着物がたくさん揃ってます。 今日ご紹介するのは着物のもう一つの楽しみ方、裏地の部分の「八掛」についてです!
そもそも八掛とは?
袷の着物の裾の裏につける布の事です
女性の袷仕立ての場合、裏地は胴裏(どううら)と八掛(はっかけ)部分でできています 歩いた時や、動作をした時にちらりと見えるを八掛(はっかけ)といい、別名「裾回(すそまわ)し」とも。 下の画像のは、着物の裾をめくったときのもの。 ピンク色の部分が「八掛」です。 袖口や裾周りの部分の八掛は「見える」部分。 …というより、言ってしまえばここは「見せる」部分です! 洋装でいえば、パンツとシューズの間から覗く「靴下」のようなもの。 お洒落な人ほど、敏感になる部分ですね。 ここからは、ちらりと見えたときに嬉しくなるような表地と八掛けの組み合わせを3パターンご紹介します。
着物を粋に着こなすコーディネート
赤の八掛で粋な佇まいに
表地の柄はシックなのに、ちらり見えるのはエンジ・赤。 それに合わせて帯の色を決めれば、なお統一感が出ます。
ナチュラルな色合いで優しい雰囲気
表と同じ色合いで、優しい雰囲気を壊さない。
青や緑で個性派の色遊び
裏地こそ目立つ色で遊んじゃうのも手です。 キステにも着物を取り揃えていますので、八掛にも注目して選んでみてくださいね!
八掛の由来は?
きものの部位である前身頃(まえみごろ)、後身頃(うしろみごろ)、衿先(えりさき) 各2か所ずつ、計8枚分に裁ったことからこの名前になったようです。 今では、上でお伝えしたとおり袖口にも使われるので、10枚必要ですね。
八掛はカジュアルな着物だけ?
フォーマルな着物には共八掛(ともはっかけ)
上でご紹介した着物たちは、いずれもカジュアルなお出かけ着です。 フォーマルシーンの着物では、基本的に表地より濃い色のものや、全く別の色味のものは使いません。 表地と同じ生地を使う共八掛の場合が多いです。 結婚式などで着る、既婚女性の第一礼装の黒留袖には白無垢仕立てといって、表と同じ生地が使われます。
自分でお着物を仕立てる際のワンポイント
八掛は表地の色を見て決めよう
プレタ(すでに仕立て上がって着られる状態)の着物は、ご紹介したようにすでに八掛けの色が決まっていますが 自分で反物から仕立てるときは、自分で八掛の色を決められます。 そんなとき、薄い色の表地の場合は、濃い色の八掛を選ばないのが吉。 裏の色の方が濃いと、羽織ったときに胴裏と八掛の境目がわかってしまい、八掛けの部分が濃くなってしまうんです。 薄い色の表地の場合、表に映らないぼかしの八掛や、表地より薄めの色を選ぶのが良いですね。
まとめ
カジュアルシーンでは遊び放題な裏地、 みなさんも隠れたおしゃれを楽しんでくださいね! >>その他のお着物はコチラ! >>キステのお店はコチラから