こんにちは!キステの吉田です。 今日は、全国各地の「紬」をご紹介する第一弾♪ 紬ってどんな着物…?という方は、こちらで復習ができます。
山形の代表的な紬
・置賜紬
山形・の、米沢市・長井市・白鷹町で生産される織物の総称です。 江戸時代の中期に「養蚕」や「織物」が発達し、産地としての体制が整いました。
※参照:http://www.tohoku.meti.go.jp/ この置賜紬の古くから受け継がれた技術、 技法は地区別に異なります。 白鷹町は米琉板締小絣・白鷹板締小絣、長井市は緯総絣・併用絣、 米沢市は草木染紬・紅花染紬で、いずれも先染の平織で 野趣に富む素朴な風合いが特徴です。 ここでは代表的な2種類をご紹介します。 ▼米沢紬 紅花から抽出した液で、紬の糸を染めます。 何十回も液をくぐらせることで、濃い紅色が染まり その後、丁寧に手作業で織られます。 紅花の他、植物染料として「茜」や「藍」「刈安」などがよく用いられ 現在は雨コートや袴地が多く織られています。 ▼長井紬 「絣織」が特徴です。 緯糸のみで絣柄を織る「緯糸絣」と、 経糸と緯糸で絣柄を織る「経緯絣」があります。 柄は、麻の葉や亀甲など古典柄が多く、 色はシックな茶や紺が多いため、品の良い風合いです。
新潟・の代表的な紬
・塩沢紬
南魚沼市周辺で織られている先染めの織物です。 江戸時代より、越後上布の技法を取り入れ織り始められました。 「蚊絣」と呼ばれる細かい十字絣や、亀甲絣が特徴。 色遣いはシンプルで、白・黒・藍が基調となっているため 男性用の着物としても人気です。
※参照:http://kougeihin.jp
栃木・・茨城・の代表的な紬
・結城紬
前回のブログページをご覧ください。
東京都の代表的な紬
・村山大島紬
板締染色と手織りが村山大島紬の特色です。 先染した絹糸を手織りするのですが、 経糸、緯糸のほか地糸、絣糸ごとに別々の染色、糸巻きの工程があり複雑です。 昭和42年3月に東京都の「無形文化財」の指定を受けています。
※参照:http://kougeihin.jp
石川・の代表的な紬
・牛首紬
前回のブログページをご覧ください。
滋賀・の代表的な紬
・秦荘紬
滋賀・の秦荘町で、戦後に生まれた織物です。 近江上布の優れた技法を真綿紬糸に取り入れ、 丹念に、多くの過程を経て織り上げられており、 滋賀・伝統的工芸品の指定を受けています。
長野・の代表的な紬
・信州紬
長野・下で生産される紬の総称です。 信州では古くから、「あしぎぬ」が織られ、 くず眉を紡いで自家製の着物を織っていたのが、紬のもととなります。
参照:http://chitoseya.kakutarou.com 長野・全域10市17町村で生産される手織紬をいい 伝統的工芸品指定品に指定されています。 山繭紬(野蚕紬)、上田紬、飯田紬、 伊那紬、絁紬(あしつむぎ)、絓紬(しけつむぎ) ふとり紬などがあります。 18世紀初期から生産され 野蚕とくに天蚕糸使いは希少価値があります。 ここでは代表的な3種類をご紹介します。
▼上田紬
藍色の縞や、格子柄が有名です。 江戸時代は藍縞がオーソドックスでしたが、 現在では多色で織られています。
▼飯田紬
りんご、柿、梅などで糸染がされます。 現在では、手機で織られたと白生地の生産が主流となっています。
▼伊那紬
ざっくりとした素朴な風合いが特徴。 天竜川流域に自生する植物で染めた、味わい深い色が人気です。
一言で紬といっても、地域によって名称や特色が異なります。 ご覧いただいた通り風合いも全く異なるので、 とっても奥の深い着物です。 現在ではアンティーク着物として 中古で安く販売がされていることもあります。 ぜひ、掘り出し物を見つけてみてください。 次回も続きとして各地の紬についてお伝えします。 おたのしみに!