~大切なお着物や草履、和装小物のお手入れと保管方法をご紹介します~
こんにちは! こだわりきもの専門店キステです。 風は涼しく日差しは暖かく、お出かけ日和な日が続いておりますね。 そんな中、着物でお出かけにチャレンジ!した方も多いのではないでしょうか? 着物のお出かけからおうちに帰って脱いだ後、ぐちゃぐちゃになった着物や小物…さあどうしよう!? という初心者の方に、Q&A形式でお答え。やってはいけないNG行動もお伝えします。 基本の着物のお手入れや、保管方法についてご紹介します。
目次
Q1. 脱いだ後の着物や長襦袢、帯は?
きものを脱いだ時の解放感は何とも言えないものがありますね。 さて、シワになって汗も吸ったきものや長襦袢、そして帯はどうしたらいいんでしょう?
A.ハンガーにかけて、一晩置きましょう。
ハンガーに掛けておくことで、湿気を取り除くことができます。 また、お出かけで付いたシミや汚れがないかチェック。汚れを見つけたら、 下手に補修しようとせず、専門のお店に頼むのがベストです。
裄(腕を通す部分)の長さが伸びるきものハンガーは、掛けシワがつきにくいのでおすすめ。 上のタイプは、2段目に帯も掛けられますね!
お泊りのお出かけの場合、長いハンガーはちょっとかさばりますよね…。 そんな時は、折りたたみ式のハンガーも便利。軽量&袋付きで持ち運びも楽々です。
折りたたむと、長辺が約30cmのコンパクトサイズに!
長襦袢や帯は、まだ湿気(温もり)が残っているうちに、たたくようにシワを伸ばします。 一晩置いたら、汚れ等がなければ畳んで、たんすの中へ。
Q2. 使用後の帯揚げのしまい方は?
着姿のアクセントに最適な隠れたお洒落、帯揚げ。 使用後の帯揚げはシワや湿気が気になりますよね。
A. 一旦干して、綺麗にしまいましょう。
帯揚げは、きもの等と同様一旦干して湿気を取っておきます。 乾いたと思ったら、四つ折りか巻いて保管。 シワが目立ってイヤな時は、二つ折りした後にシワを伸ばしながらくるくる巻くと、多少効果があります。 どうしても気になったら、当て布をして、低温で伸ばしてみましょう。
Q3.使用後の帯締め、房がバラバラに…どうしたらいいの?
帯締めは、ほどいてみたら両端の房がぐちゃぐちゃになっていることも… だいじょうぶ、それ、元に戻せます!
A.房はスチーム&巻き巻きで補修。
房は蒸気を当てるとクセが取れます。家庭でするなら、アイロンのスチームが一番楽かも。 スチームを当ててなじませたあと、房の幅に切った和紙や半紙でくるくると巻いていきます。 最初から房に巻かず、手前の組紐部分に巻いて、房の方にずらすとしっかりと巻けますよ。
Q4.汚れた足袋はどう洗えばいいの?
ベーシックな白足袋は汚れが付きやすいもの。 特につま先や足の裏部分は、どうしたって多少汚れますよね。
A1.ブラシで汚れを落としたあと、洗濯機へ。
汚れた部分に洗剤を付けて、柔らかい部分は浸し洗いかもみ洗い、かたい部分は歯ブラシなどでこすります。 全体的に汚れていたら、ネットに入れて洗濯機へ。終わったら、コハゼの方を留めて干しましょう。 干す時、とくに綿100%の場合は、伸ばさずにそのまま干すと縮みます。底などを良く伸ばしながら干すのがポイント。
A2.足袋カバーを付けて、汚れを防止!
汚れるなら、最初からカバーをしちゃえばいいじゃない。 ということで、最近の足袋カバー、可愛いデザインがたくさん出ています。
ワンポイントが可愛い桜刺繍の足袋カバーや…
雨の日も安心の撥水足袋カバーなど… 本来のコハゼ付き白足袋を汚さないのが嬉しいですね。 使い終わったら洗濯、干すだけで楽ちん。
Q5.履き終わった草履は?
伸びた鼻緒、湿気た台の底…次回も綺麗に使うためには、お手入れが大切。
A.台は陰干し、鼻緒は形を整えて。
使い終わった草履台の裏は湿気がたまっています。 立てて、日の当らないところで干してあげましょう。 埃はやわらかい布でそっと拭き取り、エナメルの場合は履物クリーナーで拭くときれいになります。 伸び伸びになった鼻緒には、こんなアイテムがおすすめ。
鼻緒キーパーというアイテム。このまま置いておくと、いつのまにか広がった鼻緒が元通りに! このアイテム、しかも収納ボックス付きなんです。
竹炭が使われているので、脱臭・抗菌・調湿の嬉しい機能も!
中身も見えやすいので、保管に困っている方はお勧めですよ。
まとめ
いかがでしたか? 手持ちの着物や小物、せっかく持っているなら、ちょっとの手間を惜しまず、大切に使っていきましょうね!