黒留袖の人気柄を、年代別にご紹介!
今回は年代別の黒留袖の選び方についてご紹介します。
黒留袖は女性の最高礼装であり、結婚式や披露宴で新郎新婦のご家族が着用することで、
ゲストに対して敬意や感謝を表現する格の高い着物として知られています。
「着用する方の年齢によって選ぶ柄が変わる」
というお話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は実際のを見ながら年齢別におすすめの黒留袖について解説していきたいと思います。
格の高い着物ではありますが、
「この年代にはこういう柄でないとダメ!」
というわけではありませんのでご安心ください。
参考程度にご理解いただけたら十分だと思います。
色は黒のみとなる黒留袖ですが、柄の雰囲気によっても
かなり違いがありますので、一緒に勉強していきましょう!
20代~30代の方におすすめの黒留袖
こちらはバラなどの洋風な花々があしらわれている華やかな黒留袖です。
このようにピンク・イエロー・ブルーなど、色数が多く使われていると
若々しい印象になりますので、20~30代の方にピッタリです。
柄の範囲も広いので老け込むこともなく、黒留袖を
着こなして頂けると思います。
帯や草履バッグも着物の柄に合わせて、花いっぱいなもので
着物全体が鮮やかに見えるものがおすすめです。
こちらの黒留袖も20~30代の方におすすめの
豪華な金駒刺繍が印象的な黒留袖です。
ここまできらびやかな柄だと重厚感が強調されてしまいそうですが、
若い世代の方が着ることで、この鮮やかな柄も華やかな印象になります。
こちらも濃いピンクやターコイズ・オリエンタルな色づかいが
とてもおしゃれですね。
帯は裾柄に負けない鮮やかな帯を選ぶのがおすすめです。
着物がここまで豪華だと帯が負けてしまいがちですが、
裾柄に負けないたくさんの色が使われているのを選びましょう。
草履バッグはKissteで振袖用として取り扱っているものを選んでみました。
礼装用によくある金銀のワントーンだと、着物の柄に
負けてしまいそうなので、振袖用の中からゴールド基調の
華やかな柄があしらわれている物になります。
20~30代の黒留袖は
裾柄に色づかいが多め
華やぎのあるものを
帯や草履も着物の華やかさに負けないよう花柄など色づかいの多いものを選ぶ
のがおすすめです!
これなら老け込むことなく若い方にも黒留袖を着こなして
頂けるのではないでしょうか?
40代~50代の方におすすめの黒留袖
こちらは20~30代の黒留袖と同じように、色づかいは多いものの
少し落ち着いた印象で、華やかさの中にも上品さがあるデザインです。
柄に使われている色もピンクやターコイズのような洋風の名前の色ではなく、
朱色や藤色などの和風な名前の色が使われているのが良いと思います。
こちらの留袖は向かい鶴や立涌(たてわく)などの縁起の良い柄とされる
吉祥文様が描かれています。
20~30代の柄に比べると、和の雰囲気が強くなりおしとやかになりますね。
柄の大きさも若い方があまり着ないような小付けな柄で、
品の良い佇まいを演出してくれます。
帯も着物になじむ蜀江文様や万華文などの吉祥文様の帯を選びました。
草履やバッグも華やかな花柄ではないものをおすすめします。
こちらは唐草を意匠化したもので統一感を持たせてあります。
こちらはたくさんの鶴と色々な花があしらわれている黒留袖です。
この紅白牡丹はとてもめでたい柄なので、お祝いの席にピッタリです。
たくさんの鶴が舞う様子も華やぎがあります。
新郎新婦のお母様の立場で、おめでたい柄を沢山まとうのも素敵です。
このように牡丹・梅・菖蒲と色々な季節の花があしらわれている着物だと、
一年を通してご着用いただけます。
着物に使われている金色が、比較的淡い落ち着いた印象だったので、
帯や草履バッグも淡いゴールドを基調としたものを選びましょう。
色や柄の印象で統一感を持たせることで上品なコーディネートに仕上がります。
40~50代の黒留袖は
裾柄は和風の色づかいで
華やかで上品さのあるものを
帯や草履も華やかすぎない小付けな柄と色づかいのものを選ぶ
のがおすすめです!
これなら落ち着きのある品の良い佇まいの着こなしになるのではないでしょうか?
60代以上の方におすすめの黒留袖
こちらは色数の少ないシックな印象のものを選びました。
特に暖色系を抑えて、マダムな落ち着きを演出できる物が良いと思います。
柄の範囲も少し狭めで、若い方の黒留袖姿よりも慎ましやかな印象と
なりますし、身長の低い方でも綺麗に着こなして頂けます。
ちょっと渋めの朱色・藤色を基調とした牡丹や菊が描かれていて、
このように深い色が使われている着物だと、ぐっと落ち着いた印象になりますね。
帯も無地場が多いようなシンプルな帯を選びましょう。
こちらの草履バッグも落ち着いた色のゴールド一色になります。
古典柄の黒留袖は、40~50代の黒留袖でも登場しましたが、
色づかいが変わるとここまで印象が変わるんですね。
こちらは新郎新婦のお母様というよりは、おばあさま向けの
コーディネートになっています。
ぐっと色数が少なくなって、茶色や薄鼠などの渋い色が基調になっています。
このようなお着物はお年を召したマダムが着るからこそ、
素敵に着こなして頂けるという感じがしますね。
帯や草履バッグもシンプルなものを選びましょう。
無理に華やかさを出すのではなく、色数を絞って
粋ですっきりとした印象に仕上げるのがおすすめです。
60代以上の黒留袖は
色数や柄の範囲をおさえめで
シックで慎ましやかなものを
帯や草履も落ち着いたシンプルなものを選ぶ
のがおすすめです!
これなら上品で落ち着きのある黒留袖を着こなして
頂けるのではないでしょうか?
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是非 ご自分に似合う黒留袖を!
いかがだったでしょうか?
今回は年代によってどんな黒留袖を選ぶのが良いかということ
についてご紹介いたしました。
最高礼装ということで敷居が高く、少し難しく感じてしまいがちですが、
日本女性として着こなしていただきたい装いですので、
機会があれば是非チャレンジしてみてくださいね!