~これで安心!黒留袖・色留袖を着用する時に必要な小物まとめ~
ご家族のご結婚式やお子様の行事など、お祝いの席で着物を着るという人も多いのではないでしょうか?
着物は必要な小物も多く、難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、今回は黒留袖・色留袖を着るときに必要なものを一式ご紹介したいと思います。
留袖を新調する方はもちろん、すでにお持ちの方やレンタルでご用意される方も必要なものが全て揃っているか一緒に確認していきましょう!
黒留袖・色留袖ご着用時に必要なもの一覧
たくさん必要なものがありますが、 着物と帯以外で必要な小物を、下に着ていくものから順番にご紹介していきます!
1.肌着(肌襦袢・裾よけ・ワンピース肌着)
まずは、素肌の上に直接着る肌着から。 洋装に例えるとインナーの部分にあたり、大切な長襦袢やお着物が汗を吸って変色してしまうのを防いでくれる役割も担っています。
上半身には肌襦袢を直接素肌の上から着用し、下半身にはショーツの上から裾よけを巻きスカートのようにして身につけます。 また、肌襦袢と裾よけが一体となったワンピース肌着(和装スリップ)もあり、大変便利です。
左から肌襦袢、裾よけ、ワンピース肌着(和装スリップ)
こちらは「スリップブラ」。
和装ブラと肌着と裾除けが1着で整う、とても便利なアイテムです。
2.フェイスタオル
着付けにはフェイスタオルも必需品です。
着物の美しい着姿のためには体の凹凸をなくした寸胴な体型が理想です。主に胸元と腰回りにフェイスタオルを巻いて体型を補正します。
フェイスタオルはできれば温泉でもらうような薄手で柔らかく、白や色の薄いものを、大体5枚くらい用意しておくと心配ないと思います。
3.足袋(白色)
足袋も着物姿には重要なアイテムです。
留袖を着用するような正礼装では、必ず白色の足袋を着用しましょう。
サイズは靴のサイズよりも0.5センチ小さめからぴったりサイズを選ぶのが基本です。
足袋にもいろいろあって、靴下みたいに履けるような足袋もありますが、留袖の場合には「こはぜ」というフックがついた足袋を選びましょう。
4枚こはぜ・5枚こはぜの足袋であれば完璧です。
4.長襦袢(白色)
肌着を着用したら、次は長襦袢を着ます。 洋服に例えるとチラ見せインナーのようなもので、袖口や振りの部分は着用した時見えてきます。また、足さばきをよくし、汗や皮脂汚れから着物を守る役割もあります。 長襦袢にも格があり、装いに合わせて色や柄を選ぶ必要があります。 色付きの長襦袢もありますが、色が淡ければ淡いほどフォーマル度が強くなります。 そのため、留袖を着用する正礼装では、白色の長襦袢を着用します。 また、半衿と衿芯は長襦袢に付けます。
5.半衿(白色)
着物の衿元から見える半衿は、正礼装での黒留袖・色留袖であれば、長襦袢と同じく白を合わせるのがマナーです。 必ず白地ベースのものを選び、白や金糸・銀糸で刺繍があるものだと最高格となり、なおよいでしょう。 半衿は、着用するまでに長襦袢に縫いつけておく必要があります。
6.衿芯
衿芯は、着物の衿元を整える役割があり、長襦袢に縫いつけた半衿の中に通して使います。
美しい襟ぐりを保ってくれる、欠かせないアイテムです。
7.腰紐
着物の着付けから帯結びまで、なくてはならないのが腰紐です。 個人差はありますが、3本ほどあれば安心です。 また、長さ調整も可能な伸縮性のあるゴムベルトタイプ(ウエストベルト)は、食事の際などに紐が締まりすぎて苦しくなる心配もありません。
上が腰紐、下がゴムベルトタイプ
8.伊達締め
着崩れを防ぐ目的で使用する伊達締めは、腰紐よりも太いベルトのような紐です。 長襦袢と着物でそれぞれ1本ずつ使います。
9.コーリンベルト
衿元をより簡単に美しく保ってくれるのが「コーリンベルト」。 ゴムのベルトなので体を締め付けることなく、ゆったりとした着心地になります。 必ず必要という訳ではありませんが、着付け師さんにも相談しつつ準備するのがよいでしょう。
10.補正パッド(またはフェイスタオル)
腰が反りぎみの姿勢だと、帯を結んだ際に凹みができ、お太鼓がうまく決まらなかったり、たれにシワや歪みが生じたりします。 その際に、補正パッドやご家庭のフェイスタオルなどを使い、形を補正します。
11.帯板(前板)
胴に帯を巻く際に、二巻目に帯板を差し込み、前帯にシワができないようにするための薄い板です。長さや幅にもいろいろな種類があり、ベルト付きのものやメッシュ素材のものなどもあります。
一般的に、淡い色味で長さが十分あるものが留袖や訪問着などのフォーマルに向いていると言われています。
12.帯枕
帯結びのお太鼓山を決める、帯結びには欠かせない小物です。 一般的には大きくて厚めの帯枕はお太鼓の山に高さと膨らみをもたせるため、礼装用の帯結びに使います。
13.帯締め
帯締めは、帯の上にしっかりと締める帯結びをしっかりと支える紐のことで、正礼装の留袖の場合は白・金・銀の帯締めを使います。 一般的に平組よりも丸組、丸組よりも丸ぐけの方が格上になりますが、そこまで厳密に分ける必要はありません。 また平組の場合、太い方がフォーマル度が高くなります。
14.帯揚げ
帯枕にかぶせて使う布のことで、半衿や帯締めと同様に正礼装には白・金・銀以外の色は使わないため、留袖には白または白地に白・金・銀の縫い取り、総絞りのものを合わせます。 素材は綸子(りんず)や縮緬(ちりめん)が使われますが、素材によって格が上下することはありません。
15.末広(祝儀扇)
表が金紙、裏が銀色の扇子のことで、扇の形が「末広がりで縁起がよい」ことから礼装用の必需品となりました。 扇子のように広げて使うのではなく、帯の間に垂直または内側に少し傾けて、金紙を正面に向けて挿して使います。
16.草履やバッグ
留袖に合わせる草履とバッグは、金色・銀色を基調としたものを使うのが一般的です。 礼装用の草履は、かかとが高ければ高いほどフォーマルとされており、花緒や草履台、バッグとのコーディネートなど、トータルのバランスを考えて、草履とバッグを同系色や同じ色調を選んで着用することが多いです。
また、礼装用のバッグは小ぶりなサイズが多く、荷物が入り切らない場合がほとんどだと思います。 その場合は、和装用のサブバッグやお手持ちの上質なバッグをサブバッグとして使用することもでき、会場内ではクロークなどに預けておくとよいでしょう。
17.髪飾り
格の高い留袖に何も付いていない髪型では少し寂しいですよね。
慎ましく上品な髪飾りも留袖姿には欠かせないアイテムです。
華やかなイメージがお好みの方にはパールコーム、
スッキリとした粋なイメージがお好み方にはかんざしがおすすめです。
結婚式の時は、花嫁を超えるような迫力のある髪飾りは控えるようにしましょうね。
セットで揃えて安心
「帯締めや帯揚げは白に金銀で…」「着付け小物はこれだけ必要で…」「草履とバッグもセットがいい…?」など、あれこれ別々で揃えるのは不安だしちょっぴり面倒…
そんな方のために、セットでご用意している商品もありますよ。
着付け小物 12点セット
これさえあれば、着付けに使う着付け小物は一式揃っています。
風呂敷にまとめて包めるので、持ち運びも簡単で失くしにくいのも嬉しいポイントです。
帯締め・帯揚げ・末広のセット
黒留袖・色留袖などの格式あるフォーマル着物に合わせたい白を基調とした帯締めと帯揚げ、金銀の末広がセットになっています。
正絹のなめらかな帯揚げときゅっとしたしなりのある帯締めで、留袖姿もばっちり決まります。
草履とバッグもお揃いで統一感を
金銀を基調とした草履とバッグでお出かけしたい留袖の機会。
草履の鼻緒とバッグの生地がお揃いになったような「草履バッグセット」は統一感もとれておすすめです。
色柄はもちろん、バッグの形や草履の高さなど、キステではたくさんの留袖用の草履バッグセットを取り揃えていますので、きっと晴れの日にお供させたいお気に入りが見つかるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、留袖を着る際に必要な小物リストをお届けしました。 こうしてリストアップしてみると、かなりの数の小物があって揃えるのも大変ですが、しっかりと準備をして、よい思い出を作ってくださいね♪