これさえ守れば振袖美人!立ち振る舞いマナー5選!
結婚式や成人式のハレの日に 華やかな振袖に身を包み、いざお出かけ! …と、その前に、ちょっとだけ着物の立ち振る舞いをおさらいしましょう。 洋服の時とは違った着姿で、戸惑う事も多いかもしれません。 振袖やヘアメイクも、少し所作を気を付けるだけで、もうワンランクアップして見えちゃいますよ! 是非参考にしてみてくださいね。
食事や乾杯のとき
結婚式はもちろん、成人式でも食事をしたり、飲み物を飲む機会があると思います。 そこで気を付けたいのが、「袖」についてです。 洋服でいうと、フリルスリーブのように袖さばきが難しいのが振袖。 ふとした時に、食事に袖がついてしまう…なんてことも多いようです。 そんな時にはこのようにすると、綺麗な所作として目を惹きますし 袖も汚れず一石二鳥です! 乾杯やテーブルの物を取るときは、写真のように片手をもう一方の手の袖口に添え、 袖が汚れないようにします。 洋服の袖をまくるようにしてしまうと、中の長襦袢が見えてしまったり 所作としても上品に見えないのでNGです。
階段の昇り降りのとき
階段を上ったり下りたりするときに、気を付けて頂きたいのが 「裾(すそ)」と「袖」です。 普段と同じように階段を上ってしまうと、 裾を踏んでしまったり、振袖の袖の端部分(袂:たもと)を踏んでしまったりと 振袖を汚してしまう可能性があると同時に、転んでしまう可能性があって危険です。 まずはダメな例…↓↓ 裾と袂が階段に擦れそうですね。 こちらが良い例↓↓ 右手で前身頃を持ち、裾を少し上げています。 また袖は両方まとめて、左手にかけています。 右手の袖が落ちてこないよう、左手で袖口あたりを抑えると安定感が増します。
お手洗いのとき
避けては通れないお手洗い…。 どのように立ち振る舞えば良いか、一番お問い合わせが多いのがこのシーンです。 覚えてしまえば簡単なので、着物を着た後に一度予行練習をしておくと良いかもしれません。 着物は、下に長襦袢、その下に肌着(肌襦袢・裾除け)を着用しています。 お手洗いの際には、着物→長襦袢→肌着の順に裾をめくりあげます。 めくり上げたら、裾の部分を帯揚げの上から帯に挟みます。 クリップがある場合は、下の写真の通り裾と帯をクリップで留めましょう。 和装用クリップが好ましいですが、なければ洗濯用のクリップ(閉じる力が強めな物がお勧めです)で留めてください。 座る時に、袖が邪魔になりますので、重ねて膝の上に置くか 右袖と左袖を前で軽く結んでいただくと、動きやすいと思います。 お手洗いから出る際には、クリップを外して肌着→長襦袢→着物の順に下におろし 軽く足踏みをすると綺麗に直ります。
椅子に座るとき
結婚式でも成人式でも、何かと多いのが着席するシーン。 座る時と、座った後で気にしてほしいポイントが大きく2点ありますので ご紹介させていただきます。 まず座る時ですが、腰かける直前に少しお尻のあたりの布を引っ張り上げ 座った時にお尻部分の布が突っ張らないようにして頂くと、 お座りいただいた時に苦しくないと思います。 上の写真のように、座った時に裾や袖が地面につかないように 足はきちんとそろえ、袖は左右まとめて膝の上においてください。 手やハンカチを膝の上に置いておくと、袖が落ちにくく安定します。 帯をボリュームのある飾り結びにすることが多いので、 帯をつぶさないよう、出来る限り椅子にもたれないように座ってください。
物を拾うとき
気を付けていても、何かを落としてしまうことはありますよね。 そのまましゃがんでしまうと、着物の布が突っ張ってしまったり、袖が床についてしまいます。 そのため、しゃがむときはまず下の写真のように、片足を半歩後ろに下げます。 左右の袖をまとめて持ち、袖を持った手でもう片方の手の袖口を押さえます。 裾が床につかないようにしゃがみ、落ちたものを拾います。
ハレの日を楽しんで!
いかがでしたか? 今回は振袖を着用した時の立ち振る舞いについてご紹介しました。 見て頂ければわかる通り、ネックは袖と裾ですね。 大切なお着物を擦ってしまったり、破いてしまわぬよう 少しずつ意識をしてあげると、綺麗に立ち振る舞う事が出来ると思います。 せっかくの晴れの日、ストレスフリーで迎えましょう。