成人式や結婚式で着用する振袖を着るのに必要な小物をご紹介!
振袖を着る際には、着物や帯はもちろん、たくさんの小物が必要になります。 普段着ている下着や靴下などは、着物を着る場合は着物専用の下着や足袋を着用することになります。 洋服を着る場合とは必要なものが異なり、名前も複雑ではじめて聞く言葉もあるはずです。 今回は、振袖や帯以外で、振袖を着る際に必要なものの名前や用途をはじめての方にもわかりやすくご紹介いたします。
目次
振袖とは 【成人式の着物 振袖に必要なもの・小物】
振袖とは未婚女性が着る着物の中で、一番格が高い着物です。振袖は袖を振るということに由来していて、袖が長いことが特徴です。
振袖は未婚女性であれば、何歳でも着用することができます。 帯の結び方や、重ね衿の色によって大人っぽい装いにすることもできるので、様々な年齢層でも着用することができます。
振袖の帯について 【成人式の着物 振袖に必要なもの・小物】
帯には様々な種類がありますが、振袖には袋帯や丸帯がふさわしいといわれています。
袋帯は、表側のみに模様がついており裏側は無地の帯です。 長さが4メートル以上あるので、華やかな結びを作ることができます。 丸帯は、女性用の帯の中で一番豪華な帯といわれています。 戦前は正式な正装として使用されていましたが、重さが3キロ程あるものもあり現在では使いにくいとされ、花嫁衣装として使われることが多いようです。
柄は華紋や吉祥紋などのおめでたい柄で、色も金や銀、白や黒などたくさんの種類があります。
振袖のコーディネートを大きく左右する帯はこだわって選びたいですね。
着付けをする際に必要なもの 【成人式の着物 振袖に必要なもの・小物】
まず、下着類で必要なものは足袋と和装ブラ、肌襦袢、着物スリップです。
足袋は靴下のようなもので、親指と他の指の2つに分かれています。 自分の足にぴったりのサイズの足袋を選びましょう。
次に、着物用の下着。
ブラはお洋服用の時のものは着姿がきれいになりづらくお勧めできません。
締め付けず整えてくれる、お好みの和装ブラを選びましょう。
和装ブラと肌着と裾除けが1着で整う、とても便利なアイテムが「スリップブラ」。
肌襦袢や着物スリップは、洋服でいうキャミソールのようなもので肌着として着用します。 上下で分かれているものや、ワンピースのようなものがあります。
好みによって選ぶのが良いでしょう。
肌襦袢・着物スリップ
着付けの際に重要になるものが補整用のタオルです。 振袖を着た際に綺麗な体型になるように、タオルを使って体の形を整え、補正します。 なるべく複数枚準備しておくと便利です。
次に、肌着と着物の間に着る長襦袢や衿芯をご紹介します。
長襦袢
長襦袢とは振袖の下に着る着物です。
長襦袢の袖の長さと振袖の袖長さ、裄がピッタリ合っていることが重要です。振袖と一緒に誂えるのが最も良いでしょう。
綺麗な衿の形を作るため、その長襦袢の半衿の部分に衿芯を通します。
振袖の場合、半衿は刺繍が入ったものや色つきのもので華やかな顔周りを演出することができます。
真っ白な半衿で正統派なスタイルも良いですが、せっかくの顔周り、お写真にもたくさん写る半衿は華やかなものがおすすめです。
ほかにも着付けの際に必要になる着付け小物がたくさんあります。
腰ひもは、着物がはだけてしまわないように固定するための紐です。 長襦袢用と着物用、仮紐用として3〜4本準備しましょう。
腰ひも
伊達締めは、長襦袢や着物の下帯なので最低2本必要になります。
その他に準備しておくと便利なものは、コーリンベルトと三重紐です。
コーリンベルトは襟元をゴムで整えるもので、三重紐は華やかな帯結びをする際に必要になります。
コーリンベルト
帯を整える時には帯枕と前板、後板が必要です。 前板や後板は、それぞれ前と後に帯の間にはさむものです。 着用することで、腰回りが綺麗に見えるので準備しましょう。
前板
後ろ板
帯枕は背中側に付けて帯の形を整えるもので、振袖を着る際は厚みがあるものがおすすめです。
装飾小物 【成人式の着物 振袖に必要なもの・小物】
まず、振袖を実際に着用した際に見える部分の帯締めや帯揚げ、重ね衿(伊達衿)について紹介します。
帯締めは、帯の中心部を結んで引き締める紐です。 華やかな飾りが付いているものもあり、他の人と差をつけることができるアイテムです。
帯揚げは、着用した際に見えるのは少しだけですが、帯と着物の間に使用します。 帯が下がってしまわないように、結びを支える役割があります。 豪華な振袖を引き立てて、見映えを良くするアイテムです。
重ね衿は伊達衿とも呼ばれており、長襦袢用と振袖の間に使用します。 使用することで、何枚も重ねているように見えます。 振袖の色と被らない色を選ぶとより映えます。 何色にするか迷った場合は、振袖の柄の色に合わせることがポイントです。 パールやストーンがついたおしゃれなものもあり、華やかな印象になります。
和装小物 【成人式の着物 振袖に必要なもの・小物】
バッグやショール、草履や髪飾りについて紹介します。
まずは草履バッグセット。
足元のおしゃれポイントである草履と、手元で自分の目にも入りやすいバッグはお揃いのセットを用意してコーディネートに統一感を持たせるのもおすすめです。
エナメルや帯地など、さまざまな生地のものがあります。 振袖や帯に合わせてぴったりなものを選びましょう。
ショールとは防寒用品で、マフラーのようなものです。
定番の白いショールはもちろん、近頃の成人式では振袖の雰囲気に合わせたピンクやブラウンなどのカラーショールも人気です。
草履は バッグとセットで購入する方も多いですが、足元のおしゃれアイテムとして単品でこだわって選ぶ人も多いです。
高さがあり、華やかなデザインの草履が成人式の振袖にはぴったりでしょう。
振袖姿でやっぱりこだわりたいのはヘアスタイル。
華やかな髪飾りも欠かせません。
髪飾りは、かんざしや花飾り、最近では水引や金箔など様々なものがあります。
振袖やヘアスタイルに合う好みのデザインのものを選びましょう。
事前にしっかりと準備しましょう
いかがでしたか? 振袖の着付けで必要なものはとてもたくさんあり、着付けをする当日は、時間に追われる場合が多くなります。 足りないものがないように、事前にしっかり準備をすることが大切です。 チェックリストを作成すると、忘れ物を確認できるのでおすすめです。
人生に一度きり、大人の女性の第一歩となる成人式。
お祝いの日にふさわしい華やかさと、自分らしさがたくさんつまったこだわりの振袖姿で晴れの日をむかえてくださいね!